展示が終わって、なんとなくの片付けやら年度の締めをし、昨晩北杜に帰ってきました。

今日は朝から洗濯物やら部屋の掃除、荷物の片付けなどをしていました。
およそ3ヵ月放置していたために散らかりようもなかなか。
これから書類の整理に入ります。

昨年度はおおいに挑戦の年でした。
結果としては仕事をくださったみなさまのおかげで生き延びることができました。
昨年、新規の仕事だった案件は少し形は変わりますが継続させてもらえそうです。
ぎりぎりだったりもしていますが、継続できる仕事を作れたことは誇らしく思います。
少しずつ装いの庭の仕事が出来上がってきています。

今年度は危なっかしい部分を潰すべく仕組みを構築していくのが目標です。
外出の自粛や都市の封鎖が叫ばれ、危機感の募る毎日ですが、
行き届きにくかったメンテナンスを丁寧にやるのには良い機会じゃないかと捉えています。

みなさんも家での時間がポジティブに過ごせることを願っています。

沖縄からの帰り、一日東京でゆっくりする時間を取った。そして、リニューアルした渋谷PARCOと開催中のソール・ライター展を観た。

ファッションビルなんて本当に久しぶりだったけど、渋谷PARCOはちゃんとワクワクさせてもらえた。やっぱりポイントは7Fのサブカルコーナーだろうな。Nintendo、CAPCOM、ポケモンセンター。二次元のゲームの世界が現実の世界に飛び出してきていた。それとは別にARのアートスポットもあった。二次元が三次元に、三次元から二次元にと次元をクロスするような取り組みはこれからどんどん進化していくのだろう。

入っているテナントの動線とディスプレイや内装をひたすら見てしまう。こういう場で売ること自体はとっても難しいと思う。それでも世界観の表現力はとても勉強になる。構築的なプロの仕事が随所に光っている。

お目当てはほぼ日のお店「ほぼ日カルチャん」だった。“東京の文化案内所”を掲げていて、とても親切に注目の催事が紹介されていた。さすがの編集方法だ。大きくないスペースでも個性が出ていて、物量で攻めない。伝えることがよく絞られていて、親しみやすいように考えられている。PARCOのお店なのにまったく違う施設の宣伝しちゃうのもすごい。余談だけど、うまくお店にたどり着けなくて、8Fのほぼ日曜日に行ってしまったら糸井さんほかほぼ日スタッフが普通に打ち合わせをしていた。誰でもフリーで使えるみたいだったから一緒に仕事もできたのかな。そんな度胸ないけど。

ソール・ライター展は、ギリギリだった。3月8日までの開催だったところを会場のBunkamuraが明日から3月半ばまでコロナウイルスの影響で営業自粛するそうで、事実上、今日が最終日だった。
生でみるソール・ライターの写真はすばらしかった。当たり前にある日常の風景を、写真という機械を通して表現する姿勢がかっこいい。ポストカードくらい買って帰りたい気持ちもあったけどそれは思いとどまった。印刷された写真は少し古ぼけて見えたことと、自分の少ない資金は今を生きている、あるいはこれからの才能に使うべきなんじゃないかとなんとなく思ったから。

沖縄でテキスタイルデザイナーの近藤正嗣さんとゆっくり話をした。いろいろな話をしたけれど、ひとつ記録に残すとしたら、「(経験を積んで上にあがっていくときに)あんまり偉そうな物言いにならないように気をつけないといけないよね」という話をしたことだ。

傲慢さを回避するために、ぼくは「ありがとう」と「ごめんなさい」をいつも素直に言えるようにと心がけている。

「ありがとう」を素直に言えるというのは、いつもいろいろな人に感謝をしているということだ。どれだけの回数これを口に出して言えるかが、その人の心の状態の尺度だろう。人間は多少に関わらず周りの人の助けを借りて生きている。人以外のいろいろなものにも助けられて生きている。そのことをきちんと理解できているなら、感謝の言葉は自然と口をついて出てくるはず。

「ごめんなさい」を素直に言えるというのは、自分の間違いにどれだけ早く気づき、訂正できるかだ。間違えないことが大前提にあったとしても、大なり小なり人は過ちを犯す。どれだけ素早くこれを言えるかがプライドやエゴの尺度になるだろう。小さな過ちも放っておけば大きな過ちになることもある。余計なプライドは捨てて悪いことは悪いと素直に認めたほうが周りも助けてくれる。

そんな感じでなんとなくうまくいかないな、なんてときは「ありがとう」と「ごめんなさい」を最近言ってるかな?と想いを巡らすと打開するきっかけになると思います。常日頃から意識できると自分にも周りにも緊張を生まなくて済むから生きやすくなると思います。

なかなか言葉にする機会もなかったから貴重な経験でした。

開催中の企画展「織り機につどう」の公式HPの中で装いの庭の活動の根幹に関わる“想い”を書きました。
こういうことはなかなか書く機会がありません。
よかったらぜひご一読ください。

http://weaving.yosowoigarden.com/blog/128/

シマノネの打ち合わせで沖縄に来た。

約1年がかりの仕事の一区切りをつける大事な打ち合わせだったと思う。と同時に、今後のシマノネの方向性を決める重要な分岐点でもあった。結果的にはいくつかある分岐のルートの中で一番よい形を選ぶことになったと思う。あとはどうやって前に進んでいくか。

何をやるにも要所要所での意思決定がとても大事になる、とぼくは思っている。正しい選択をするには、要所を見極める力と、選べる道を比べて最善を見極める力が必要だ。道とはそれを選んだ場合に起こり得る未来の予測、要所とは道が選べる分岐点。

要所の見極めが早すぎると道がぼやける。おそすぎると選択肢が狭まり手遅れになる。そう考えると間違えないようにこわばってしまうかもしれないけれど、それはそれでうまくいかない。なるべく自然に任せることが大事だ。起こりうる未来の予測というのも、川とか、風のような自然の流れを見るつもりでその先どうなるかを見通す。作為的なことは極力考えない。そうすると最小限の力で自然とうまくいく道筋を選ぶことができる。

こういう力を判断力と呼ぶんだろう。これは実際に意思決定に関わり、結果にも責任を負う覚悟がないとなかなか身につかない。ぼくは営業をやっていたときに、数字に責任を持ち、その後の転職でほぼ自営業だと思って働いた中で、自然と見極めるようになってきた。

なにはともあれ、シマノネはとても良いブランドに育っていくだろう。そういう確信が持てた一日だった。

クラウドファンディングリリース!繊維業界の永年の課題、現場の仕事にスポットを当てた企画展「織り機につどう」の支援を募集します。

2月7日(金)〜3月29日(日)の期間FUJIHIMUROで開催する企画展「織り機につどう」のクラウドファンディングをリリースしました! 展示のために必要な織機の運搬費用100万円を募集します。


織物産業に興味を持ってくれた若者たちに明るい未来を。企画展「織り機につどう」の資金募集!
https://faavo.jp/yamanashi/project/4215

地域で活動する中で工場の方々へ「今、もっとも困っていることは何でしょうか?」と尋ねてまわると、もっとも多く答えとして返ってくるのは「織機を直す職人さんがいなくなってしまう」ということでした。

どうにかしなくてはいけないと多くの機屋さんが感じているこの仕事を継承していくには、仕事を学ぶ気持ちを持った人と学ぶ機会が必要です。

今、地域には、この仕事に興味を持つ若者や学ぶ機会があるなら参加したいと考えている工場の職人たちがいます。機屋番匠さん監修のもと、その方々が実際に織機の解体や構築を体験できる機会があれば、と思いついたのがこのプロジェクトのきっかけです。そして、その様子を展示として一般の人にも見てもらったり触れてもらうことで、仕事を知ってもらい、興味を持ってくれる人がさらに現れるかもしれない。

企画展「織り機につどう」は、今、織り機につどっている人たちへの事業継承の機会であり、仕事を紹介し織り機につどう人を募るための企画展です。

しかし、展示を開催するためには大きな織機を会場に運搬・設置しなくてはなりません。100万円はそのための資金となります。

展示はとても一人ではやりきれず、頼れる助っ人を二人お願いしました。


写真、映像制作、HP作成、グラフィックデザインなどアートディレクションは山口明宏くん。


会場構成、リターンの額縁制作などは建築家の久米岬くん。


ロゴのデザインは河口湖在住のカリグラファー・sarasaちゃん。

ほかにも宮下織物さん、光織物さん、舟久保織物さんはじめ、地域の工場の方々のご協力のもとで企画を進めています。

動画は展示に向けて山口くんがつくってくれたプロローグムービーです。詳しくはプロフィールに記載されているクラウドファンディングページからご覧ください。ご支援はもちろん、シェアだけでも大歓迎です。何卒、よろしくお願いします!

「織り機につどう」
開催期間:2020年2月7日(金)〜3月29日(日)
時間:10:00〜17:00
休館日:火・水・木
場所:FUJIHIMURO
山梨県富士吉田市富士見町1-1-5
企画:装いの庭
会場構成:久米岬
広報・制作:山口明宏
主催:富士吉田織物協同組合
協力:ふじよしだ定住促進センター
音楽:「LOOM」by田辺玄・森ゆに

クラウドファンディングリリース!繊維業界の永年の課題、現場の仕事にスポットを当てた企画展「織り機につどう」の支援を募集します。

若者たちへ

前にいた会社では新卒で夢を抱いてはいってくるような子も多くて、ちょこちょこ面倒を見てたりしました。自営業になり人を雇うこともなくなったから、社会人になりたての若い子との接点なんてほとんどなくなるだろうなと思っていた。思っていたのに、なんだか最近はまた新卒の子と一緒に何かをやることが増えてきた。

外部の人間とやり取りを任されちゃうくらいだから、そういう子たちは概ね突出した何かを持っています。ただ経験値がないから、微妙な交渉事になってくると少し粗が出てきて行き詰まったりすることもあるみたい。新しい環境になって、いろいろ動いて、今くらいの時期が任された仕事で込み入ったビジネスに突入する時期なんでしょう。先週になっていくつか相談を受けました。で、問題を解決してありがとうとかごめんなさいとかもらうんだけど、個人的には伝えにくいことを書いておこう。

失敗は許されるうちにとにかくたくさんしたほうがいいよ。

失敗すること、できないことは何も悪いことじゃない。人に迷惑をかけることも気にするなとは言わないけど、避ける必要はない。君たちに取り返しのつかないような大きな仕事はそもそも来ないから。でも、この先働き続けたらいつかはそういう仕事も来るかもしれない。そうでなくても年を重ねるとだんだん失敗は許されなくなってくる。その時のためにも許されるうちにたくさん失敗しておいたほうがいい。

ぼくの新卒時代は今考えてもゾッとするくらいどうしようもなかった。何人かの子をみてきたけど自分よりひどい子とはまだ出会ったことない。小さなことから大きなことまでびっくりするほどの失敗をたくさんしてきたし、その度に周りの大人たちからたくさんフォローをしてもらってきた。会社の先輩、上司、取引先の人たちにも。誰よりも迷惑かけてきたので、起こすトラブルのほとんどは経験済みといっても過言ではない…。怖い取引先の偉い人に凄まれたこともあるし、100万近い金額の量の糸をダメにしたことも、1000枚単位の発注のクレームにぶつかったこともある。その経験から言わせてもらえば、ちょっとやそっと失敗したって大丈夫。命まではとられやしないよ。手の届く範囲ではなんとかするし、ぼくの手の届かない範囲は他の大人がなんとかするでしょう。

だから失敗を怖がらず思いっきりやったほうがいい。失敗をしたとき、しそうなときにはごまかさず大人に相談すればいい。ごまかさずっていうのがポイントだよ。叱られることはあっても見限られることはないはずだ。それで見限るような大人はむしろそっちに問題があると思っていい。

失敗はたくさんしてもいいけど、同じ失敗を繰り返すのはダメだよ。繰り返していいのはそうだな、3回までだ。3回のチャンスの中で問題の根っこをつかんでちゃんと処理できるようにがんばろう。せっかくできることがあるんだから、のびのびとそれを伸ばしてってほしいと思う。まぁ、そんなとこです。

若者たちへ

シマノネのこと

※画像はゆいまーる沖縄さんより拝借

昨年5月頃から「琉球の自立」を理念に沖縄の工芸品の流通を行うゆいまーる沖縄さんのブランド・シマノネに参加させてもらっています。

シマノネとは「島の根っこ」。沖縄の身近な自然や、食文化、暮らし、祈りなどをモチーフにした模様を地域の人たちとともに作り、商品化するブランドです。初回は沖縄県立芸術大学の学生とともに12柄が、第2弾は久高島の人たちとともに3柄が作られ展開されています。商品は封筒やポチ袋などの紙ものとお菓子の箱などがメイン。

ぼくは奥田染工場の奥田さんからご紹介いただき、この模様をプリント生地にし製品化するお手伝いをしています。布選びから始まり、デザイナー、縫製工場、加工場、付属品の手配などもろもろ。ゆいまーるの鈴木社長の視点、考え方が素晴らしく、プロジェクトは想いを大切にした進め方をされて、手軽さや安さばかりが重視されることの多いものづくりとは一線どころか2つ3つ余裕で違うくらいの段階を踏んできました。

去年の7月には沖縄のゆいまーる本社に呼ばれて行き、9月には素材や工場を探しに岡山・西脇を訪問したり。そこで見つけてきた素材や出会ってきた人の手を経て2月5日〜7日のギフトショーで発表、3月からの店頭展開を予定して進めています。準備はいよいよ大詰め。

まだサンプル出来上がってもいないわけですが、正直、めちゃくちゃいいものになる気しかしていません。しかもこれはまだほんの最初の一歩でしかなく、この後の展開は夢のように拡がっています(ぼくの中では)

装いの庭では、イベントの企画だけではなくて、布とか繊維にまつわるプロダクトの開発はしていきたかったことです。最初のお仕事でこんなに素晴らしい機会をいただけたことにただただ感謝しています。これから発売までの期間、関わってくれている人や工場の紹介をしていければと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。

シマノネのこと

Fumi Hottaブックレットの編集

山梨県西桂町に住むテキスタイルデザイナー堀田ふみさんのブックレットを制作しました。

「織物をデザインすることは数式を解くよう」と話す彼女の布には、ありそうでどこにもない奥ゆかしさがあります。日常で使えるシックなものから、楽しくポップなものまでありつつも、共通して深さがあるのはそれが織物だからでしょう。

「数学の答えは紙の上の数字でしかないけれど、織物の答えは色になり、質感になります。」という言葉にはハッとさせられました。

チームにも恵まれていて記憶に残る楽しい仕事でした。

撮影は岩崎美里さん。きりっとした光の捉え方と女性ならではのしなやかさのある写真が堀田さんの織物にぴったり。

アートディレクションは飯村卓也さん。堀田さんからの紹介だったもののなんと専門学校の同期で一緒にファッションショーの企画をやったことのある飯村さんでした。実に15年ぶりの再開。学生時代から数々のショーを取っていた天才的なセンスは健在でした。

撮影場所は富士吉田の渡明織物、LONGTEMPS、蔵前のSalvia cobacoで。特にLONGTEMPSさんには大変お世話になりました。おかげさまでとてもよい写真が撮れています。

多くは作っていないため主にBtoB向けにお配りしていますが、欲しい方がいらっしゃいましたらhiroyasu.fujieda@gmail.comまでメールいただければ手配します。これがきっかけで織物ならではのデザイン価値がもっと広く認知されていくことを願いながら制作したブックレットです。

Fumi Hottaブックレットの編集

ある一日


インスタグラム投稿の転載です。

朝一で北杜から富士吉田に移動(だったけど忘れ物してちょっと遅れ)して、片岡さんと光織物へ。IIYU TEXTILEの展開で両者の契約内容の詰めを見守る。その後、定住促進センターで事業の方向性などを決める打ち合わせ。

織り機につどうのため、森口さんとシケンジョに行って打ち合わせ。
その後、機屋番匠さんのところに行って搬入の打ち合わせ。
クラウドファンディングの下書きを赤松くんに見てもらって打ち合わせ。
北杜に戻って瞑想センターの運営会議に参加。
クラウドファンディングを進めてるあっきーとみさっきーの3人でまた打ち合わせ。

そのあと奥田さんと寝る直前まで延々と熱いメッセージを交わして就寝。
ぼくたち付き合ってるのかな。

機屋番匠さんの作業場で壊れたパーツをいくつかいただいてきました。クラファンの返礼品にする予定です。

自分の中ではっきりと固まってないものを人に見せるのは恥ずかしい。けど、全部オープンにして、意見も受け入れるとまったく違った景色が見えることを知った一日。全部オープンにできる人たちに囲まれてるのはありがたい。

クラファンのリリースは来週後半になりそうです。

ある一日