山梨県西桂町に住むテキスタイルデザイナー堀田ふみさんのブックレットを制作しました。
「織物をデザインすることは数式を解くよう」と話す彼女の布には、ありそうでどこにもない奥ゆかしさがあります。日常で使えるシックなものから、楽しくポップなものまでありつつも、共通して深さがあるのはそれが織物だからでしょう。
「数学の答えは紙の上の数字でしかないけれど、織物の答えは色になり、質感になります。」という言葉にはハッとさせられました。
チームにも恵まれていて記憶に残る楽しい仕事でした。
撮影は岩崎美里さん。きりっとした光の捉え方と女性ならではのしなやかさのある写真が堀田さんの織物にぴったり。
アートディレクションは飯村卓也さん。堀田さんからの紹介だったもののなんと専門学校の同期で一緒にファッションショーの企画をやったことのある飯村さんでした。実に15年ぶりの再開。学生時代から数々のショーを取っていた天才的なセンスは健在でした。
撮影場所は富士吉田の渡明織物、LONGTEMPS、蔵前のSalvia cobacoで。特にLONGTEMPSさんには大変お世話になりました。おかげさまでとてもよい写真が撮れています。
多くは作っていないため主にBtoB向けにお配りしていますが、欲しい方がいらっしゃいましたらhiroyasu.fujieda@gmail.comまでメールいただければ手配します。これがきっかけで織物ならではのデザイン価値がもっと広く認知されていくことを願いながら制作したブックレットです。