シマノネの打ち合わせで沖縄に来た。

約1年がかりの仕事の一区切りをつける大事な打ち合わせだったと思う。と同時に、今後のシマノネの方向性を決める重要な分岐点でもあった。結果的にはいくつかある分岐のルートの中で一番よい形を選ぶことになったと思う。あとはどうやって前に進んでいくか。

何をやるにも要所要所での意思決定がとても大事になる、とぼくは思っている。正しい選択をするには、要所を見極める力と、選べる道を比べて最善を見極める力が必要だ。道とはそれを選んだ場合に起こり得る未来の予測、要所とは道が選べる分岐点。

要所の見極めが早すぎると道がぼやける。おそすぎると選択肢が狭まり手遅れになる。そう考えると間違えないようにこわばってしまうかもしれないけれど、それはそれでうまくいかない。なるべく自然に任せることが大事だ。起こりうる未来の予測というのも、川とか、風のような自然の流れを見るつもりでその先どうなるかを見通す。作為的なことは極力考えない。そうすると最小限の力で自然とうまくいく道筋を選ぶことができる。

こういう力を判断力と呼ぶんだろう。これは実際に意思決定に関わり、結果にも責任を負う覚悟がないとなかなか身につかない。ぼくは営業をやっていたときに、数字に責任を持ち、その後の転職でほぼ自営業だと思って働いた中で、自然と見極めるようになってきた。

なにはともあれ、シマノネはとても良いブランドに育っていくだろう。そういう確信が持てた一日だった。