片付けが終わってまる二日、泥のように眠って、頭の中を空っぽにしてました。

2016年から始めて7年。ハタオリとマチを結びつけるお祭りとして、産業の課題と向き合いながら、みんなが楽しめる方法を考え、準備工程の職人さんの紹介の仕方、プロダクトのない機屋さんでも参加できる枠組み、大学生たちとの連携の仕方など少しずつ足してきました。コンテンツとしては今年が完成形だと思います。

想いも労力もたくさん注いでいる一方で(週末のイベントに向けて週の頭から設営を始めるのは東京蚤の市以来でした)すごいイベントになったなぁとどこかで客観的に見てる自分がいます。終わった後にみんながあげてくれる感想を眺めて、伝えたいことをぼくらが語る以上に言葉にしてくれているのを何よりもうれしく思っています。毎年そうだけど、今年は格別に。イベントで流れる空気は心を寄せてくれるみんなが作ってくれているものです。

繊維産業はぼくが中にいた15年前から業界の枠組みにいろいろな歪みが生じていました。根本的に何かを変えないとダメだろうと思って飛び出し、こうして違う立場で関わらせてもらって仮説と検証を繰り返しています。一年のうちたった2日間でも、産業や街の営みに想いを寄せる人が集まってこういう光景が生まれる、やり方によってこんな輝き方もするって示せることが、今まで産業を続けてきた人たちの誇りを取り戻すきっかけになったらと思うし、そうすることが働くことの基礎を教えてくれた人たちへの恩返しになると思ってやってます。

7年続けて頼もしい仲間も増えました。自分たちの周りを囲んでくれる温かい環が少しずつ、少しずつ増してきています。最後のクロージングライブは、キャメルへのおかえりなさいの気持ちに、みんなへの気持ちも混ざっていくらでも泣けました。もっともっとがんばらないとなという気持ちはありつつ、運営を支えてくれた仲間たちに惜しみなくありがとうを贈ります。

当日運営に関わってくれたボランティアスタッフのみなさん、出店者や登壇者のみなさん、ご来場者のみなさん、関わってくれたすべての人たちにも深く感謝いたします。今年もありがとうございました。