コロナの時代のイベントの在り方

今週末「氷室どよう市」です。このマーケットはコロナの影響はもちろんありますが、それをきっかけに儲けることとは別の価値軸で動きたいと思っています。簡単にいうと下記のようなことを大切にしています。

  • 大きくすることを目指さない
  • たくさん売れることを目指さない
  • いっぱい人が来ることを目指さない

もちろん、出店してくれる人たちには労力に見合っただけの売上は立ててほしいと思っています。ぼくもまったくのタダ働きをしようとは思いません。ただ、集客や売上のような数字を追いかけるのは少し違うのかなと思っています。それよりも大切にしたいのは、同じ地域で暮らしている人たち、同じ分野で活動している人たちがつながり、交流が生まれる場をじっくりと作っていくこと。

地方で活動していて思うのは、どうやっても東京でやるような爆発的なエネルギーは生まれないということです。でも、それは別に悪いことではなくて、代わりに作り手の内側でじっくりじっくり育まれてきた、時間をかけなくては出来上がらないいくつもの才能とこの数年で出会うことができました。

そういう地方ならではの良いところを掘り下げられるイベントの形ってなんだろう?と考えたときに浮かんだのがゆるやかに開催される定期市でした。

またそのアイデアは、せっかく緑の近い水も空気もきれいな場所なのに、良い野菜を買う場所があまりないことが気になっていたことや、ギャラリースペースとして出来上がったFUJIHIMUROを公園のような誰もが気軽に訪れられる場所にしていきたいという願いにもしっくり答えを出してくれました。

だから、出店のハードル、運営のハードルは極力下げて、無理なくゆっくり継続することを大事にしようと思っています。

「地域の中でつながる日常を少しずつ」というのはコロナ禍でのイベント開催に対するメッセージであると同時に、地方でのイベントの在り方に対するメッセージでもあります。

コロナの時代のイベントの在り方