今週の模様は「モクモク」です。
エッジの効いたデザインが得意な人にまるい模様を描かせてみたくてこのお題を投げました。あがってきたデザインはやっぱりエッジが効いていたのでした。ロックだ。

今週の模様は「朝靄(あさもや)」です。
この表現の仕方はほんとにすごいなぁと思います。点描の粗密だけで靄のぼんやり感が見事に出てて、かつリピートがついていてどこまで広げても飽きがきません。暮らしに溶け込む模様ってこういうことを言うんでしょうね。

この時期になると道の駅や野菜の直売所には山菜が並びます。たけのこ、タラの芽、こごみ、ヤマウド···・・・。山菜はなんといっても天ぷらがおいしい。

先日、初めて天ぷらに挑戦してみました。油を火にかけ、粉を水で溶き、タラの芽やヤマウドに衣を付けてじゅわっと揚げる。天ぷらってとりあえずの見た目にはなるもんですね。おかしなものを入れなければ食べられないこともない。おいしいかまずいかはおいておいて。

ハードル高いイメージがあったけど意外とできるんだなー、なんて生意気にも思ってしまいました。楽観的なのですぐなんでもできる気になってしまうんです。悪い癖。

では、おいしい天ぷらとそうでない天ぷらを分けるポイントはどこなんだろう?と揚げながら考えてました。素材の組み合わせ?調味料のバランス?隠し味に加える魔法の粉?もちろんあるんだろうけれど、目の前で揚がっていくそれに差し込む余地は見当たりません。

しばらく揚げていたら、油の温度が下がってカラッといかなくなったり、衣の水加減が適当で付き方がまばらだったり、なんかいろいろな天ぷらができあがりました。なるほど。本当に難しいのは火の通し方、水分量このふたつを素材に合わせて最適な加減でコントロールすることか。

家庭の事情でマクロビオティックの基礎知識をそれなりに身につけ、仕事の関係でおいしいものを作る人たちとたくさん知り合えもして、食についてとても恵まれた環境にいるほうだと思います。しかし、正直に言ってしまえば、おいしいものへの探究心はびっくりするくらいありません。毎日ご飯と味噌汁、少しの副菜があればそれで十分。究極を言えば、ほとんど食べずに生きる人を目指したいとすら思っている始末。だからほんとに自分でつくる料理とか適当なんですよね。

けれど、自分で手を動かしてみるとわかる発見は面白くって好きです。作る上での創意工夫、洗練された動きの探求、その余地を見つけられると作り手の人たちのすごいところもまた見えてきます。なんでもいいとは思いつつ、もう少し料理に凝ってみるのも悪くないかもしれません。

あー、おいしい天ぷら食べたくなってきちゃったな。

この文章はとりあえず慣らし運転なので、思いつくまま徒然に書いています。だから装いの庭のテーマから外れることも載せます。何かのきっかけで目にした方はどうかそのあたりご了承ください。

土曜日は知人の結婚パーティーに呼ばれて参加してきました。ちょうど5つ年下の男の子は、山梨に越してきてからの知り合いで5つも年下には思えないほどしっかりし、みんなから頼られる好人物。奥さんも元気で明るく、きれいな女の子で絵に描いたように素敵な夫婦です。もちろんパーティーもとてもすばらしいものでした。南アルプスの麓にある白州(サントリーのウイスキー工場とかがある地区です)の森の中の会場で行われ、手作りの装飾に心の行き届いたさまざまなおもてなし、マグロの解体ショー、プロのミュージシャンによる演奏。お金をかけた贅沢というよりも、二人それぞれの持っているスキルを持ち寄って、来てくれる人に楽しんでもらおうっていう心配りが感じられてじんわりと温かくなるような宴でした。そういうのってなかなかできることじゃありません。

会の終わり、いつも人前でも物怖じせず、スラスラ堂々としゃべる男の子が言葉を詰まらせる場面がありました。そんな彼を見たことがなかったのであれにはやられました。

惜しむらくは自分自身のテンションをその場に合わせていけなかったことでしょうか。結婚式の準備やパーティーには相当苦労した経験があり、やることの大変さや孤独を知っているからこそ、主役を盛り上げてあげたい。そんな気持ちから過去数回呼ばれた披露宴では率先して盛り上げたりもしてきたのだけれど、いかんせんいろいろなことを経験しすぎてしまったのかもしれません。もう若くないんだなぁ。

うーん、しかしこのまま引き下がるのも人生楽しくないぞ。もう一度あの頃を思い出し、若さを取り戻すんだ、自分!

今週の模様は「やわらかい」です。

自分で出しておいていうのもなんですが、かなりふんわりとしたお題ながら、予想を越えた仕上がり! やわらかいから拡げて、「つつみこむ」「やさしさ」「心地よいひかり」のイメージが加えられているそう。

色合い、とても良くないですか?

小説が好き、と人に言えるほど本を読んではいないけれど、村上春樹はよく読みました。

昔は良い古本屋もよく知らなかったのでブックオフに行って、文庫本をみつければとりあえず買う。新刊を追いかけるというよりも昔のものを掘り下げていくスタイルでした。長編小説も好きだけど、エッセイと短編集の軽い感じが特に好きで隙間の時間にちょこちょこ読んだものです。ここ数年はあまり読むこともありませんでしたが、2、3日前にひっぱり出してページをめくったら、やっぱりいいですね。

1986年発行の「カンガルー日和」という短編集の中に「5月の海岸線」という物語が入っています。大人になった“僕”が久しぶりに古い街に戻り、街の変わらない部分と変わった部分に対しての郷愁を綴る物語。物語の中で僕がつぶやく6行のセリフがどうしようもなく刺さります。ちょっと厨二病っぽいんだけど。世の中の一般的な価値観とか、周りの風向きに振り回されそうになる中で、そういうのとは関係なく、自分の良いと思えるものを形にしていく。物語の端々に描かれる軸のブレないスタンスにはおおいに影響を受けています。

定期更新の模様シリーズ。今週の模様は「ドキドキ」です。新しいことを始めるときの緊張感を、というお題でお願いしました。何かにつけてすぐ手を抜きたがるぼくにとって、毎週更新する取り組みを始めるのはけっこう勇気のいることでしたので。

下記はデザイナーさんから。
「僕の「ドキドキ」は、尖ったカタチがいろいろな色彩で絡み合ったり混ざり合ったり。不安とワクワクという反するものを連続するパターンで表現しました」

新しい時代の始まりもドキドキ、ワクワクしながら楽しんでいきましょう。

ゴールデンウィーク、10連休ともなればみなさん思い思いに楽しまれたことと思います。住んでいる北杜市にもたくさんの人が訪れ、普段以上ににぎわっていました。ぼくは一度行ってみたかった益子の陶器市に行ったり、東京から来てくれた友達と一緒に北杜を満喫したりしました。

が、それ以上にやると決めていたことがありました。”身の回りと自分の中のシステムを整える”ことです。

引っ越して、独立をして、「装いにまつわる、デザインとものづくりの価値の発見」というコンセプトを見つけ、進んでいく道がぼんやりと見えてはいるものの、あと一歩本気でアクセルを踏み込めていない感覚がありました。肝心なところで熱が込められない、頭の中にモヤがかかってしまう、どうにもやりきれない状態を脱するための一番のポイントが、“身の回りと自分の中のシステムを整える”ことではないかと考えていたのです。“身の回り”とはもちろん、自分の生活環境のこと。“システム”とは比喩的な意味はなく、“お金”と“時間”の管理体制のことです。

“お金”と“時間”は、何をやるにしても必要で、かつ限りのあるリソースです。人に雇われるならいざしらず、自分で生計を立てていこうと思うとき、この2つをきちんとコントロールできていないと本当の勝負はかけられないようです。コントロールできていない状態は、目隠しして、ハンドルを握らずに車の運転をするような感覚に近いかもしれません。それでもワイルドに乗り切っていく人たちもいます。けれど、そういうやり方の先に“ぼくが求める幸せの形”がないことだけははっきりしていました。

これはここ10年くらい継続して考え続けてきた課題でした。連休中、一人になり、頭の中に積み重なった「今持っているもの」や「これから必要なもの」、「やるべきこと」などをずるずるとひっぱり出し、ホコリを払って、然るべき場所に並べました。しっかりと向き合う時間をつくったことでかなり良いところまで組み立てられた気がします。2つを管理する仕組みをつくり、きちんと回せると、そのときその瞬間の今やるべきことにきちんと集中できるようになります。これはこの先もずっと支え続けてくれる大切な土台です。

庭の土は耕されました。これからは種を蒔き、芽を育て、大きな実りに向かっていくときです。さぁて、装いの庭にはどんな植物が育っていくでしょうか。

今週から毎週装いの庭のTwitterとFacebookのカバー画像を更新していきます。

今週のお題は「渓流」でした。

最近、周りで釣りをやる人が増えてきています。お願いしたデザイナーさんもたいそう釣り好きらしいので、このお題にしました。魚の一匹くらい描いてくるかと思いきや、上がってきたのがこの模様。魚の泳いでる様、水面のゆらめき、自然の中の表情をシンプルな線で描きながら、広がりもある。いつまでも眺めていられる「渓流」です。

富士吉田⇔北杜の二拠点生活を3月末で終え、4月からは北杜市の自宅で仕事をしています。今は今年の決まっている仕事の見通しを立てつつ、装いの庭の今後の活動に向けていろいろと仕込み中。やりたいことはいくつかあるけど、いかんせん資金が極少なので。何からどう形にしていこうかと企んでいます。もう少ししたら発表もできるかな。

自宅での仕事でどこまで集中力が持つか、不安もありましたが、蓋を開ければすこぶる快調です。思えばこの環境をずっと求めていました。きっかけは決して前向きなものではなかったけれど、結果は悪くありません。

装いの庭は、時間をかけたおかげでアイデアがいい具合に醸されてきています。今年は収益モデルをきちんと作ることが目標。ようやく芽が出るか!?