ご縁をいただき、一般社団法人Design-DESIGN MUSEUM(以下DDM)が、7月22日(火)に開催する「DESIGN MUSEUM JAPAN TOUR 深澤直人とめぐる山梨デザインの旅」に関わらせていただいています。
DDMは、第一線で活躍するクリエーターたちとともに、さまざまな〈デザイン〉を日本全国でリサーチしてきました。「DESIGN MUSEUM JAPAN TOUR」は、実際に現地をめぐりながら、日本のデザインを新しい視点で捉え直す体験です。
記念すべき第一回の開催地は、山梨。そして皆様と共に旅をするクリエーターは、山梨が生んだ世界的デザイナー・深澤直人さんです。訪問先は、山梨の南側に位置する身延・富士川・南アルプスエリア。一見見慣れたものも、深澤さんの視点を通すと新たな輝きを帯びるはずです。

身延・富士川エリアは、山間で水資源の豊富な川沿いの立地。木工や紙漉き、硯などの工芸が今なお継承される地域です。一帯には、深澤さんがデザインしたプロダクトSIWAを展開する㈱大直(和紙メーカー)や、民藝運動の推進者・柳宗悦が再発見した仏像彫刻家・木喰上人の生まれた地、そして、日蓮宗の総本山である身延山久遠寺があります。

南アルプスエリアでは、山梨県が誇る出荷量日本一の果物「桃」の栽培が行われています。深澤さんは、山梨の桃を「わたしが子どもだった頃よりも明らかに美味しくなっている」と感じられており、今回の企画でも、民藝やプロダクトデザインの文脈に加え「桃」についてのリサーチをご希望されました。
7月22日のツアーのスケジュールは、以下を予定しています。
・9:30 甲府駅に集合
・木喰の故郷に建てられた「木喰の里微笑館」
・身延山久遠寺の宿坊「覚林坊」で昼食
・甲州雨畑硯の工房見学
・㈱大直の特別販売会
・南アルプス市にて桃の試食
・19:30 竜王駅で解散
どの場所にも土地に根ざした文化的な伝統が息づいており、「これこそが本物の〈デザインの宝物〉」と深澤さんが選んだ〈デザインの宝物〉の数々を御本人と共に体験できるDESIGN MUSEUM JAPAN TOUR、多くの方のご参加をお待ちしております。
ご予約はタビゼンのHPから行っていただけます。

深澤直人
プロダクトデザイナー
1956年 山梨生まれ
デザイナーの個性を主張するのではなく、生活者の視点にたって人の想いを可視化する静かでありながら力強いデザインに定評がある。これまでに世界を代表する70社以上のブランドや、日本国内のリーディングカンパニーのデザインを手がけている。世界で最も影響力のあるデザイナーの一人とされている。
日用品や電子精密機器からモビリティ、家具、インテリア、建築に至るまで、手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。自らのアトリエも自らデザインしている。イサム・ノグチ賞、Collab Design Excellence Awardsなど受賞歴多数。ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を持つ。2006年、Jasper Morrisonと共に「Super Normal」設立。2022年、デザインと科学の繋がりの探究に取り組むことを目的に一般財団法人THE DESIGN SCIENCE FOUNDATIONを創設。日本民藝館館長。多摩美術大学副学長。