沖縄でテキスタイルデザイナーの近藤正嗣さんとゆっくり話をした。いろいろな話をしたけれど、ひとつ記録に残すとしたら、「(経験を積んで上にあがっていくときに)あんまり偉そうな物言いにならないように気をつけないといけないよね」という話をしたことだ。
傲慢さを回避するために、ぼくは「ありがとう」と「ごめんなさい」をいつも素直に言えるようにと心がけている。
「ありがとう」を素直に言えるというのは、いつもいろいろな人に感謝をしているということだ。どれだけの回数これを口に出して言えるかが、その人の心の状態の尺度だろう。人間は多少に関わらず周りの人の助けを借りて生きている。人以外のいろいろなものにも助けられて生きている。そのことをきちんと理解できているなら、感謝の言葉は自然と口をついて出てくるはず。
「ごめんなさい」を素直に言えるというのは、自分の間違いにどれだけ早く気づき、訂正できるかだ。間違えないことが大前提にあったとしても、大なり小なり人は過ちを犯す。どれだけ素早くこれを言えるかがプライドやエゴの尺度になるだろう。小さな過ちも放っておけば大きな過ちになることもある。余計なプライドは捨てて悪いことは悪いと素直に認めたほうが周りも助けてくれる。
そんな感じでなんとなくうまくいかないな、なんてときは「ありがとう」と「ごめんなさい」を最近言ってるかな?と想いを巡らすと打開するきっかけになると思います。常日頃から意識できると自分にも周りにも緊張を生まなくて済むから生きやすくなると思います。
なかなか言葉にする機会もなかったから貴重な経験でした。