沖縄からの帰り、一日東京でゆっくりする時間を取った。そして、リニューアルした渋谷PARCOと開催中のソール・ライター展を観た。

ファッションビルなんて本当に久しぶりだったけど、渋谷PARCOはちゃんとワクワクさせてもらえた。やっぱりポイントは7Fのサブカルコーナーだろうな。Nintendo、CAPCOM、ポケモンセンター。二次元のゲームの世界が現実の世界に飛び出してきていた。それとは別にARのアートスポットもあった。二次元が三次元に、三次元から二次元にと次元をクロスするような取り組みはこれからどんどん進化していくのだろう。

入っているテナントの動線とディスプレイや内装をひたすら見てしまう。こういう場で売ること自体はとっても難しいと思う。それでも世界観の表現力はとても勉強になる。構築的なプロの仕事が随所に光っている。

お目当てはほぼ日のお店「ほぼ日カルチャん」だった。“東京の文化案内所”を掲げていて、とても親切に注目の催事が紹介されていた。さすがの編集方法だ。大きくないスペースでも個性が出ていて、物量で攻めない。伝えることがよく絞られていて、親しみやすいように考えられている。PARCOのお店なのにまったく違う施設の宣伝しちゃうのもすごい。余談だけど、うまくお店にたどり着けなくて、8Fのほぼ日曜日に行ってしまったら糸井さんほかほぼ日スタッフが普通に打ち合わせをしていた。誰でもフリーで使えるみたいだったから一緒に仕事もできたのかな。そんな度胸ないけど。

ソール・ライター展は、ギリギリだった。3月8日までの開催だったところを会場のBunkamuraが明日から3月半ばまでコロナウイルスの影響で営業自粛するそうで、事実上、今日が最終日だった。
生でみるソール・ライターの写真はすばらしかった。当たり前にある日常の風景を、写真という機械を通して表現する姿勢がかっこいい。ポストカードくらい買って帰りたい気持ちもあったけどそれは思いとどまった。印刷された写真は少し古ぼけて見えたことと、自分の少ない資金は今を生きている、あるいはこれからの才能に使うべきなんじゃないかとなんとなく思ったから。