今、ハタフェスが目指すもの

今年のハタフェスの開催方針が発表されました。

この状況下では、2日間に凝縮した楽しさは提案しにくいから、ぼくらはぼくらの伝え方を目指すことにしました。こういうときだからこそ、数字の上では見えにくい想いの部分を外に出すチャンスとも思っています。

このイベントをきっかけにいろいろな人を富士吉田に呼べたし、それによって業界的な垣根はずいぶん低くなってきたと思います。もちろんそれは街や織物工場の人たちの努力あってこそのもので、ハタフェスきっかけに限ったことではないのですが。

関わり方について密かに思っているのは、小出しにして数を増やすことです。もともと事務局で目指していたのは、イベントのコンテンツが少しずつ街に浸透していくことでした。

工場の設備や商店街の中にある飲食店などの魅力に、街に住む人も訪れる人も気がついて、作家やデザイナーの展示みたいな外からの刺激が少しずつ楽しみとして増えていって、内も外も一緒に盛り上げていく環を作れるのが理想です。

評価の指標として収益や動員という客観的な数字はとても大事です。けれど、本質的にはそれよりも大事なことが別にあると思うんですよね。今はそこに目を向けられる良い機会。コロナの以前はなんとなく数字を競い合うような空気でしたから。

今はすごく本質を試されているように思います。

2回・3回と積み重ねる中で、少しずつ一緒におもしろがってくれる仲間も増えてきました。そうやって作ってきたそれぞれの人たちとのつながりの一本一本を大切にしていくつもりです。

どこまでできるのか、自分にとっても挑戦です。垣根を越えていろいろな人とハタオリを未来につないで行けたら。どうぞよろしくお願いします!

今、ハタフェスが目指すもの